インドネシア=チラチャップで年内にもバイオリファイナリー操業
インドネシア国営石油ガス会社プルタミナはこのほど、早ければ年内にも同国中部ジャワ州にあるチラチャップでバイオリファイナリー(Green Refinery)の稼働を開始する計画であると発表した。精製したパーム油(精製パーム油、RBDPO)を原料にする。生産規模は当初、日量3,000バレルとなるが、2022年末までに日量6,000バレルに倍増する計画だ。すでに試作が成功しているパーム油100%のバイオディーゼル(グリーンディーゼル、D100)を生産する。その後、バイオジェット燃料(グリーンavtur)の生産も予定している。 インドネシアでは現在、国内で使用する陸上輸送用ディーゼル燃料について、バイオ基材を30%混合することが義務付けられている。しかし、チラチャップで生産する製品はバイオ100%となる。同国政府は、炭素排出量の削減に加え、燃料輸入を減らすことによる財政改善などを目してバイオ燃料普及に力を入れている。同国は石油燃料の場合、国内需要の半分近くを輸入に依存している。インドネシアは世界最大のパーム油生産国であり、バーム油を原料とするバイオ燃料の開発はメリットが大きいと考えている。 |
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