シンガポール=エクソンモービルが大幅な人員削減
エクソンモービルはこのほど、2021年中にシンガポールの同社従業員300人を削減すると発表した。エクソンモービルは2025年までに二酸化炭素の排出量を2016年比15~20%縮小すると宣言しており、化石燃料、特に石油の関連事業の見直しを世界的規模で推進している。また、コロナ禍によりエネルギー市場が過去に例を見ない形で大きく変化しており、同社に限らず、大手エネルギー企業は組織改編を急速に進めている。 エクソンモービルはシンガポールに石油・石化コンプレックスを持ち、石油精製所の能力は日量59万2,000バレルと、同社グループで最大規模となっている。アジアでの業績拡大を重視するエクソンモービルのシンガポールの従業員数は4,000人にのぼる。このうち7.5%を年内に解雇することになる。 シンガポールでは昨年、シェル・シンガポールがシンガポール製油所の人員削減計画を発表。2023年末をめどに現在の1,300人の職員を800人まで削減する。 |
シンガポール : 萩本 智史 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.