中国=新型コロナの感染拡大によるPP市場への影響
中国では2020年12月以降、本土で新型コロナウイルスの感染者が拡大している。こうした状況下、マスクなど医療用向けのポリプロピレン(PP)需要が強まるとの期待の声が上がっている。しかし、これまでPPメーカーが設備の高稼働を維持してきた結果、医療用向けの繊維在庫は高い。一方、早くも旧正月連休入りしている誘導品メーカーも多く、需給に引き締まり感が見られない。また、旧正月前に在庫を減らすため、メーカー筋が積極的な販売姿勢を見せており、このところのPP相場の下げ基調につながっている。このなか、先行き値ごろ感から在庫補充の買いが見られる可能性があるが、昨年の新型コロナが拡大し始めた時期に比べ、需給に引き締まり感は強くないという。
上海 : 石油化学チーム 金 雪梅 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.