中国=2020年のPP能力、2,971万トンに達する見込み
中国では2020年、10月までに約310万トンのポリプロピレン(PP)設備が新たに増設された。さらに12月までにいくつかの設備が新たに稼働を開始する予定。これにより、今年の中国国内のPP設備の生産能力は2,971万トンに達するとみられている。さらに2021~25年には1,975万トンのPP設備が稼働する見通し。
中国ではPP生産能力が増加しているものの、供給に余剰感はない。伝統的なフィルムおよびYarnなどの需要が堅調に推移する見込みのうえ、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で医療用向けの需要が増えていることが背景にある。また、家電など最終製品の輸出が増えているほか、自動車販売が好調なことも需要を支えている。こうした状況下、在庫は例年より低水準に留まっている。
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