シンガポール=浮体式太陽光発電システムの建設始まる
シンガポールで8月、大規模な浮体式太陽光発電設備の建設が始まった。同国公益事業庁(Public Utilities Board、PUB)が発表した。建設は地元大手センブコープインダストリーズ子会社のセンブコープ浮体式ソーラー・シンガポールが担う。 新設備はシンガポール西部テンガにある貯水池に設置され、来年中の完成が予定されている。サッカーコート45面に相当する広さといわれ、世界でも最大規模の浮体式太陽光発電設備になるという。シンガポールで3カ所目の浮体式設備となり、発電容量はピーク時ベース60メガワットを計画している。 すでに稼働している2つの設備はそれぞれ同1.5メガワットと小さい。今回の大規模設備が完成すれば、シンガポールの浮体式太陽光発電は約1万6,000戸の1年分に相当する電力需要が賄えると期待されている。PUBによる電力供給分の7%に相当するという。さらに、年間32キロトンの炭素排出量を削減できると試算されている。7,000台の自動車を市中から除去するのと同じ効果があるという。 |
シンガポール : 萩本 智史 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.