中国=石油大手3社の2020年前半の業績を発表
中国国営石油の中国石油天然気(CNPC)、中国石化(SINOPEC)および中国海洋石油(CNOOC)がこのほど、2020年前半の業績報告をそれぞれ発表した。CNPCとSINOPECの純損失は合計528億元を超えたが、CNOOCは前年同期比65.7%減少ながら、103.8億元の純利益を確保した。 SINOPECの営業収入は1兆342.46億元となり、前年同期の1兆4,989.96億元から31%下落した。当期純損失は228.82億元。前年同期は304.51億元の純利益だった。CNPCの営業収入は9,290.45億元となり、前年同期比22.3%下落した。当期の純損失は299.86億元。一方、大手3社で唯一、CNOOCが利益を確保した。財務報告によると、今年前半の純利益は前年同期比65.7%減の103.8億元。 国際原油価格の大幅な下落やエネルギー需要の減少などを受け、上半期の石油業界は厳しい状況となったが、4~6月期の収益状況からはすでに好転していると三大石油会社は指摘した。 新型コロナウイルスの感染により世界経済の回復に時間がかかるとの懸念を考慮し、中国の各国営石油会社は支出を減らすなどの措置を計画しているようだ。SINOPECによると、今年後半の市場の変化に応じて、投資項目を調整し、通年の支出は年初計画より約10%減少する見込みだ。CNPCは通年の支出が2019年より23.0%減少する見通し。CNOOCも年間支出の約11%を引き下げ、主に海外投資に振り向ける予定だ。 |