インドネシア=プルタミナがチラチャップ製油所増強を計画
インドネシアの国営石油ガス会社プルタミナは、2025年の操業開始を目標に中部ジャバ州にあるチラチャップ製油所を増強する計画。精製能力を現在の日量34万8,000バレルから40万バレルに拡大することに加え、二次装置の拡張によりガソリンと軽油をそれぞれ日量8万バレル、ジェット燃料を同3万バレルそれぞれ増産できる態勢にするという。2025年までの完工を目指す。 チラチャップ製油所の増強計画は当初、プルタミナがサウジアラビア国営石油会社アラムコと共同で事業を行うことになっていた。両社は2016年に同事業推進の覚書(MoU)に署名していた。しかし、その後アラムコは事業推進に難色を示し、結果としてプルタミナはアラムコの協力なしに拡張工事を行うことを決めた。プルタミナは今後、新たな共同事業者を模索しながら計画を進めるもよう。インドネシアは2019年時点で、国内の石油製品需要の50%以上を輸入に依存、この比率は近い将来に60%を超えるとの予想も出ている。同国政府は安全保障の観点からも国内の石油精製能力の拡大を急いでいる。 |
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