中国=上海先物取引所、6月22日に低硫黄重油の取引開始
中国の上海国際先物取引所(INE)で6月22日、低硫黄重油の先物取引が開始された。INEで取引が開始された低硫黄重油と、上海先物取引所(SHFE)で取引されている硫黄分の指定がない「重油」の両方が保税品の船舶用重油だ。両上場商品の最も大きな違いは硫黄含有率で、INEは硫黄分が0.5%以下、SHFEが3.5%。
低硫黄重油の受け渡し場所となる指定ターミナルは主に、中国中化の興中石油輸送(舟山)有限公司、洋山申港国際石油儲送有限公司、浙江海洋石油倉儲有限公司、大鼎油儲有限公司。INEは今後のマーケットの拡大に応じて指定ターミナルを調整する。また、ターミナルによる価格差を設定しない。
世界の船舶用燃料油の消費量は年間3億トンで、そのうちアジア太平洋地域は45%を占め、世界で最も消費量が多い。とくに海運貨物の流通において要所となるシンガポールにおける販売量は突出しており、2019年においては年間5,000万トンが取引された。
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