中国=原油入荷ピーク、 山東省の港湾でタンク拡張加速
2月以来、国際原油価格が急落したため、中国製油所は原油の輸入意欲を高めている。各製油所およびトレーダーが輸入した安価な原油の入着が集中し、港湾にある原油タンクの収納能力が上限に近づいてきた。 5月に中国に持ち込まれる原油の数量は4月に比べて明らかに増加する見込み。山東省の独立系製油所が積極的に引き取り、パイプライン、道路、鉄道を使って出荷しても、貯蔵タンクの容量は依然として厳しい状況だと見られている。 この状況を改善するため、原油精製・生産能力が中国で最大の省として、山東省の大型港湾、独立系製油所、国営石油会社およびトレーダーなどが次々に沿岸で原油の貯蔵タンクの建設あるいは拡張工事を始めている。 |
2020年山東省港口新規貯蔵タンク計画 |
|||
港口 |
運営企業 |
新規貯蔵タンク容量 (万立方メートル) |
運転開始予定 |
董家口 |
中石油 |
60 |
2020年の前半に試運転 |
|
青島国際、齊魯交通、富海グループ |
60 |
計画中 |
|
中国石化商業備蓄庫 |
160 |
2020年3月 |
|
振華石油 |
80 |
2020年8月に試運転 |
|
青島実華 |
160 |
2020年の後半に試運転 |
煙台港 |
西港区原油埠頭第二期 |
237 |
環境評価中 |
日照港 |
日照実華 |
166 |
4番目のVLCCバースとタンクエリアはいずれも年末に運転開始 |
|
徳坤オイルタンク |
200 |
2020年6-7月 |
|
中国華信 |
400 |
計画中 |
东営港 |
万達宝港国際 |
116 |
2020年4月 |
濱州港 |
中化紅潤濱海油庫 |
250 |
2020年6-7月 |
北京 : 馬 東偉 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.