インドネシア=マレーシアからガソリンをターム買付け
インドネシア国営プルタミナは2月、マレーシア国営ペトロナスから月間60万バレルのガソリンを購入する年間契約を結んだ。購入額は5億米ドル規模になるもよう。インドネシアは石油製品需要の半分近くを輸入に依存している。米国とイランの対立で中東の地政学的リスクが高まったことなどから、インドネシアは石油製品の調達地域を広げることが国内需給の長期的安定化を実現するために重要であると見ている。 今回のプルタミナとペトロナスの契約は、両社の原油交換(スワップ)契約の更新に付帯するものとして合意された。原油スワップ契約では、プルタミナはペトロナスが利権を持つインドネシア領域の原油を引き取り、この対価としてペトロナスはプルタミナが利権を持つマレーシア領域の原油を引き取るというもの。輸送コストなどを削減できるなど双方にメリットがある。プルタミナはマレーシアのキケ、キマニス、キジュロン原油の利権を持つ。ペトロナスはインドネシア産原油であるジャブング、ケタパンの利権を持つ。 |
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