シンガポール=沖合でのLNGバンカリング、2020年後半開始
シンガポールでは早ければ2020年7~9月期から、船から船への(STS、Ship To Ship)船舶用液化天然ガス燃料の供給(LNGバンカリング)が始まる見通し。2017年10月にLNGバンカリングの実行者としてシンガポール政府からライセンスを与えられたパビリオン・ガスとFueLNGはすでにLNG補給船をそれぞれ1隻ずつ発注しており、2020年末までに完成する予定となっている。この費用の一部はシンガポール港湾局(MPA)の助成金が使われている。 MPAはLNGバンカリングのSTS供給に対して、積極的に支援する姿勢を見せている。パビリオン・ガスは政府系投資会社テマセク・ホールディング傘下パビリオンエナジーの100%子会社、またFueLNGはシンガポール大手企業ケッペルと石油ガス・メジャーであるシェルの合弁会社。 このうちFueLNGは2019年11月、川崎汽船とLNG補給船(7,500立法メートル・タンカー)の管理を委託する契約を結んだ。船主であるFueLNGがLNGバンカリングを行うが、川崎汽船が船舶の管理を行う。FueLNGは2019年末時点で、160回以上に及ぶ陸上でのローリーから船舶へのLNGバンカリングの実績がある。 |
シンガポール : 萩本 智史 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.