中国=SINOPECの天津LNGターミナルのフェーズ2、稼働開始
中国石油化工集団(SINOPEC)の天津LNGターミナルフェーズ2におけるガス化装置の拡張計画が完了し、同装置は11月30日に稼働を開始した。この日量3,000万立方メートルのガス化能力の増強で、同LNGターミナルの合計能力は日量4,500万立方メートルに達した。
現在は、LNG備蓄タンクの建築を進めており、これが完成すれば、同天津LNGターミナルの年間の受入能力は1,080万トン、供給能力は年間136億立方メートルに達し、中国最大のLNGターミナルとなる予定。現時点では年間400万トンの設計能力を持つ中国海洋石油集団(CNOOC)深圳大鵬LNGターミナルが同国内で最大。SINOPEC天津LNGターミナルは天津の南港工業地帯に位置し、総投資額は136億元。
昨年3月12日、同プロジェクトではフェーズ1が稼働を開始。フェーズ1の段階ではガス化能力が年間300万トン、ガス供給能力が年間40億立方メートル。同ターミナルは今年11月30日までに130隻のLNG船を受け入れており、総受入数量は869万トンに達した。
中国国家統計局によると、同国の今年第1~第3四半期の天然ガス生産量は1,277億立方メートル。これは前年同期比で9.5%の増加となる。同国海関総署が発表した今年1~10月の天然ガスの輸入量は前年を7.9%上回る7,771万トン。トン当たりの単価の平均は2984.8元と、前年同期を11.3%上回る。
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